海峡を越えた先には

発車標・バスの画像を掲載しています。

そういえば、倉敷にもあった

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以前、長崎自動車8510の記事を書いた時に思い出したのですが、そう言えば、倉敷市中心部にも以前コミュニティバスが走っていたなぁと。名前は“くらしき循環バス”で、確か2006年10月から12月までの2ヶ月間試験運行が行われ、その後は協議の上、本格運行が行われる予定だったのですが、乗客数が少なかった為に本格運行には至りませんでした。確か、当時の山陽新聞の記事に「1便当たりの平均乗客数が2人」というのが書いてあったような気がします。

ルートは“北ルート”と“南ルート”が存在し、どちらも9~17時に30分間隔で運行されていたと思います。
南ルートは倉敷駅南口9番乗り場(←倉敷駅のバスターミナルの一番奥のホームで、現在は両備バス下電バスの回送車の待機にしか使われない)を起点とし、商店街のアーケードを通り、中央病院・平成病院を経由して、終着は倉敷駅北口になっていました。アーケード内はフリー乗降区間であったことも特徴的でしょうか。
北ルートは倉敷駅北口を起点とし、浜ノ茶屋・翠松高校・中央病院を経由して、倉敷駅南口に戻るルートでした。

運行は両備バス下津井電鉄に委託されており、両備は三菱ふそう製のローザ、下電は日野自動車製のリエッセⅡという車種選択になっていたと思います。両備は車輌の殆ど三菱ふそう製、下電は日野自動車製の車輌が多い会社ということで、当然の車種選択でしょうか。

運賃は1回乗車が200円均一になっており、1日乗車券は300円になっていました。その当時の自分は「運賃を1乗車100円のワンコインにすれば、もっと乗客が乗るのではないか」と思っていたのですが、そうしてしまうと、競合していたであろう下電バス倉敷駅~中央病院の区間の運賃が160円なので、今まで下電バスの【倉敷駅~中央病院~天城~児島駅線】で倉敷駅~中央病院を利用していた人が“くらしき循環バス”に流れてしまい、下電バスの収入が減ってしまうということで、1回乗車200円という運賃設定になったのではないか、と今では思っています。

倉敷市長崎市では人口はほぼ同じ(倉敷は約47万人、長崎は約45万人)ですが、倉敷は10万人規模の市が4つ一緒になったという感じですし、倉敷の中心部に坂は殆ど無いので、バスを利用するという習慣が他の同規模の市に比べれば、バスを利用するという習慣があまり無いと思うので、利用者数が少なくても仕方ないところでしょうか。


というわけで、今回の画像は、なんとなく今年末で閉園になる倉敷チボリ公園(倉敷駅北口から見た)です。
(くらしき循環バスにも、“倉敷チボリ公園前”というバス停がありました。)